ストレスはいつの「株価」との相関が強いか?
過去10年間の株価とストレスチェックのデータをもとに、ストレスはどの時点の株価と相関が強いかを見てみました。
ストレス度(月間平均値)は、当月の株価(終値の月間平均値)よりも、前月の株価(同)との相関のほうが強いことがわかりました。相関係数は、-0.77程度でした。(相関係数は、0.7以上または-0.7以下は、「強い相関」とされています)
前々月の株価の平均値とも強い相関を示しており、こちらも相関係数は、-0.77程度でした。
ストレスは、当月の株価よりも、少し前の株価との相関が強いようです。
なお、ストレスは季節変動をしますので、季節によるブレを調整した季節調整後のストレスをもとにすると、相関係数は、-0.79でした。
1~2か月程度前の「株価」との相関が強い
上記は、月間の株価の平均値をベースにしていますが、1か月間の株価の平均値を算出するのは大変ですから、月末の終値との相関を見てみました。
相関係数が一番高いのは、前々月末の終値で、相関係数は-0.77程度でした。
2つのグラフを総合してみると、ストレスは、1~2か月程度前の株価の水準と一番強い相関があることがわかりました。
「株価」をストレスケアの「先行指標」として使う
「ストレス」は、「6か月前の株価」とはそれなりの相関をしていましたが、「6か月後の株価」とはあまり相関していませんでした。
前後関係を見る限り、「株価」が「ストレス」に先行して、両者が連動した変化をしているようです。
「株価」は「ストレス」の先行指標の1つとして、ケアの目安として使えそうです。
「株価」が下落しているときには、1~2か月先には、「ストレス」が高まる可能性がありますので、予防的なケアを増やすことが重要と思われます。
特に、男性、会社員、年代の高い人、都市部在住者の場合は、ストレスと株価が強い相関を示す傾向がありますから、株価の下落の際には、より一層気をつけたほうがよいでしょう。
プロフィール別の株価とストレスの関係は、
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