「気温」が高いとき、低いときにはストレスが高くなる
気温との関係を見ると、気温が高いときと、気温が低いときには、ストレスが高くなる傾向が見られました。
(気象データは気象庁ホームページより。以下同)
最高気温、最低気温との関係を見ても、同じ傾向がありました。
おおむね、最高気温が30度を超えたとき、最低気温が5度を下回ったときには、ストレスが高くなる傾向が見られました。
気温「20度」前後が、一番ストレスが低い傾向
上記のデータから見ると、気温が20度前後のときに一番ストレスが少なく、快適に過ごせるようです。
ストレス面から見た場合、室温調整をする際にも、20度プラスマイナス5度程度(15度~25度)が一つの目安となりそうです。
「湿度」との関係ははっきりしたことがわからず
湿度との関係は、社会人と学生で逆の結果が出て、はっきりとしたことがわかりませんでした。
「日照時間」「日射量」が多いほど、ストレスが高くなる
日照時間との関係は、日照時間が増えるほど、ストレスが高くなる傾向が見られました。日射量との関係で見ても、日射量が増えるほど、ストレスが高くなる傾向が見られました。
海外のデータでは、日照時間の短い国ほど自殺率が高いという傾向が見られるようですが、当データから見る限り、日照時間が短いほど、ストレスは低くなるようです。
自殺率とストレスは無関係ではありませんが、あまりにも性質の違う事象であるため、逆の結果が出ているのかもしれません。
また、日本で日照時間・日射量の多い日は、真夏日・猛暑日であることが多いため、日照による心身へのプラスの効果よりも、日照による心身へのダメージのほうが上回っている可能性もあります。
「雪・みぞれ」の日には、ストレスが高くなる傾向がある
天気は、局地性が強いという特徴があります。また、一日の中でも大きく変動します。
朝、家を出たときには雨が降っていたのに、会社や学校に着いたらまったく雨など降っていなかったというケースもあります。
局地ごとの差、時間ごとの変動が激しいため、天気とストレスの関係については、参考程度にお考え下さい。
<快晴、晴れ、曇り、雨>
当データでは、「快晴」「晴れ」「曇り」「雨」ではほとんどストレスの違いは見られませんでした。
<雪・みぞれ>
「雪・みぞれ」のときには、ストレスが高くなる傾向が見られました。「雪・みぞれ」の場合は、天候よりも、気温の低さが要因となっている可能性もあります。
普段雪の降らない地域では、雪が降ると交通機関が乱れます。1時間で到着するところが、2時間、3時間かかることもあります。「遅れ」「待ち時間」というのは、ストレスを生みやすい要素の一つです。
また、雪道を歩くときには、一歩一歩かなり気をつけて歩かなければいけません。慣れていない「いつもと違うこと」をやるときにも、ストレスは大きくなります。
そうした種々の派生要因が、「雪・みぞれ」時のストレス上昇と関係している可能性もあります。
<霧雨>
霧雨は、約10年間の全日数(3726日)中わずか6日でしたが、少し特異な現象であったため、あえて抽出してみました。霧雨のときにはストレスが低くなっているようです。
データ数が少ないため明確なことはわかりませんが、もしかすると、ミストを浴びているような状況のときは、心身がリラックスできるのかもしれません。