暑いときには、「体の不調」が起こりやすい
「ストレスの症状・影響」と「気温」との関係は以下のようになっていました。気温の高さと連動している項目と、気温の低さと連動している項目がありました。
なお、ここでは「東京」の気象との関係を分析しています。気象は地域によって大きな差がありますので、あくまでも目安程度にお考え下さい。
「体調面」は、気温と一番密接に関連しているようです。
気温が高くなり、暑い時期になるほど、食欲が減り、眠れなくなり、疲れが出てくる傾向が見られました。
首や肩の凝りは、温かい時期には筋肉がほぐれるのか、温かい時期には少ない傾向があります。寒い時期に多くなっていました。
寒いときには、「行動の低下」が起こりやすい
「行動面」では、気温が低いときには、朝起きられなくなり、遅刻なども起こりやすくなるようです。遅刻・欠勤の増加に関しては、風邪やインフルエンザなどと関連している可能性もあります。
寒いときには、朝起きるだけでも大きなエネルギーを使います。また、室外にはあまり出たくなくなりますので、全体的に、行動の低下が起こりやすくなるようです。
暑いときにも、寒いときにも、イライラしやすくなる
次に「心理面」を見てみます。心理面では、気温が低い時期のほうが、さみしいと感じやすいようです。
一方、イライラや憂うつな気分は、暑いときにも寒いときにも起こっています。どちらかというと、暑いときのほうがイライラや憂うつな気分が起こりやすいようです。
「頭の働き(認知面)」は、適度な気温のときが一番いい
「頭の働き(認知面)」は、適度な気温のときに、一番最適な状態になり、気温の高いとき、気温の低いときには低下する傾向が見られました。ホワイトカラーの方など、頭を使う仕事をしている方は、適切な室温管理が重要と考えられます。
「パフォーマンス」も、適温のときが一番いい
社会人にとっては、パフォーマンスは非常に重要な指標です。パフォーマンスの低下は、暑いときと寒いときに起こりやすく、適度な気温のときには低下が起こりにくい傾向があるようです。
全体を総合すると、暑いときには「体調面」に気をつけ、寒いときには「行動の低下」に気をつけたほうが良さそうです。
また、「頭の働き」を高め、「パフォーマンス」を高めるには、室温を適温に保つことが大切と言えそうです。