「ハラスメント」の意味は?
「ハラスメント」という言葉は、もともとは軍事用語として使われてきました。古くは、アイゼンハワーやマッカーサーの著書の中でも、使われています。
「ハラスメント」は、こんな概念!
たとえば、外国の飛行機や船が、領空・領海に接近してきたときには、相手の「意図(企図)」を判断しないと対処のしようがありません。
このときに、分類するのが、
・アタック(攻撃)
・プロボケ―ション(挑発)
・ハラスメント(嫌がらせ)
・リコネサンス(偵察)
・パトロール(哨戒)
・サーチ&レスキュー(捜索救助)
などです。
相手の行動が、嫌がらせの意図を持っていると考えられるときに「ハラスメント」という言葉が用いられます。
(「Making Decisions under Stress」 より)
このときに、分類するのが、
・アタック(攻撃)
・プロボケ―ション(挑発)
・ハラスメント(嫌がらせ)
・リコネサンス(偵察)
・パトロール(哨戒)
・サーチ&レスキュー(捜索救助)
などです。
相手の行動が、嫌がらせの意図を持っていると考えられるときに「ハラスメント」という言葉が用いられます。
(「Making Decisions under Stress」 より)
「ハラスメント」は非常に危険な行為
実際に「ハラスメント」という言葉が使われた事例を見てみましょう。
<ロシア軍機がトルコ軍機に「ハラスメント」 2015年>
2015年10月に、ロシア軍機がトルコ軍機に対して「ハラスメント」をしたと報道されています。
5分以上も、トルコ軍機にレーダーで「ロックオン」するという危険な嫌がらせがありました。トルコとNATOは「不測の事態を招きかねない」としてロシアに対して強力に抗議しています。翌11月には、ロシア軍機をトルコが撃墜するという重大事態に至っています。
(Turkey reports 2nd day of harassment by Russian military (CBS / AP通信 2015-10-06))
<中国船がアメリカ艦船に「ハラスメント」 2009年>
2009年3月に、アメリカ海軍の艦船が南シナ海で中国船から妨害行為をされたときに、米国防総省は「ハラスメントを受けた」と発表しています。
中国船は異常に接近して進路を妨害しようとしたり、木材をばらまいて任務を妨害したりしています。アメリカは外交ルートで中国に対して猛抗議をしました。
(The incident was the culmination of earlier harassment. (米国防総省 2009-03-09))
2015年10月に、ロシア軍機がトルコ軍機に対して「ハラスメント」をしたと報道されています。
5分以上も、トルコ軍機にレーダーで「ロックオン」するという危険な嫌がらせがありました。トルコとNATOは「不測の事態を招きかねない」としてロシアに対して強力に抗議しています。翌11月には、ロシア軍機をトルコが撃墜するという重大事態に至っています。
(Turkey reports 2nd day of harassment by Russian military (CBS / AP通信 2015-10-06))
<中国船がアメリカ艦船に「ハラスメント」 2009年>
2009年3月に、アメリカ海軍の艦船が南シナ海で中国船から妨害行為をされたときに、米国防総省は「ハラスメントを受けた」と発表しています。
中国船は異常に接近して進路を妨害しようとしたり、木材をばらまいて任務を妨害したりしています。アメリカは外交ルートで中国に対して猛抗議をしました。
(The incident was the culmination of earlier harassment. (米国防総省 2009-03-09))
「ハラスメント」は「不測の事態」を招きかねない
「ハラスメント」は、一歩間違えると、軍事衝突を招く恐れのある危険な行為です。「ハラスメント」は、「不測の事態」を招きかねない危険な行為というのが、国際的な共通認識です。
「ハラスメント」という言葉の中には、甘く見るべきでない、かなり危険な行為というニュアンスが含まれています。
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