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　「リストカット」などの自傷行為をしている人は、こんな悩みを抱えているかもしれません。

■「やめなければいけない」と思っていても、やめられない。

■「やめなさい」と言われても、自傷行為をやめたくない。

■まわりの人から「やめなさい」と言われれば言われるほど、苦しくなってしまう。


　自傷行為をする状況というのは、追い込まれたような、苦しい気持ちになっているときだろうと思います。

　自傷行為についての悩みを解決するためのスタートは、正しい知識を持つことです。


　役に立つサイトとして、イギリスの日本語版サイトをおすすめします。

　精神医学の専門家たちが、これまでの研究をもとに、書いてくれています。
　イギリスでも、中高生の自傷行為が多いため、中高生にも読みやすく書かれています。一度読んでみて下さい。

イギリス王立精神医学会　日本語版サイト
　■自傷行為（Self harm）　簡易版


　自傷行為をやめられないという人は、「置き換え」という方法を試してみてください。

　「リストカット」「アームカット」をして自分を傷つける代わりに、もう少し害の少ない形で、自分を傷めつけるという方法です。

　自傷行為そのものをやめるわけではありません。「害の大きい自傷行為」から「もう少し害の少ない自傷行為」に置き換えるのです。

　いずれも、上記サイトに出ている方法ですが、わかりやすくするために写真をつけました。

１　ものすごく辛いものを食べる

２　冷たいシャワーを浴びる

３　氷を握りしめる

４　マジックで皮膚に赤い線を書く

５　血の色に似た赤いジュースで氷をつくって、握りしめる



　リストカットなどをしたくなったら、似ている形の「置き換え」をしてみてください。「血のようなものを見ると安心する」という人は、赤い氷を血に見立てる置き換えがいいとされます。

　自傷行為は、感情が高ぶったときに起こり、感情が高ぶった数時間を乗り切るとおさまっていくことが多いとされます。

　置き換えのほか、気が紛れることをする（好きな音楽を聴く、外出する）、そのときの状況を書いておく（日記を書く）、というのも、いいようです。


　気持ちが追い込まれていくと、自傷行為しか思いつかなくなるかもしれません。

　できれば、追い込まれる前に、苦しい状況から抜け出すための「別の方法」を探してみましょう。







　自傷行為を考えるほど、つらいとき、苦しいときは、公共機関などの相談窓口を利用しましょう。

　下記は、小学生、中学生、高校生のための無料相談窓口です。
　スマホ・携帯電話からでも無料で、通話料はかかりません。

＊IP電話（０５０で始まる番号）はつながらないこともあります。

■ 24時間子供SOSダイヤル
0120-0-78310　なやみ言おう
（文部科学省・地方自治体）

いじめに限らず、小中高校生のＳＯＳ全般を受け止めてくれる窓口、として設けられています。
２４時間対応です。

■ 子どもの人権110番
0120-007-110
　（法務省法務局）

「学校でいじめを受けている人や、親から虐待されている人で、親や先生に言えない人は電話を下さい」とホームページに書かれています。
平日の午前８時３０分から午後５時１５分まで

■ チャイルドライン
0120-99-7777
（ボランティア団体）

「かかえている思いを誰かに話すことで、少しでも楽になるよう、気持ちを受けとめます」とホームページに書かれています。
１８歳まで　毎週 月曜日～土曜日　午後4時～午後9時

相談先概要。クリックすると、大きい画像になります。

■ 相談の仕方がわからない人は

　相談の仕方はこちらのページをご覧下さい。