|
1 ストレスは「エネルギーの消耗」
|
「ストレス」について、別の角度から考えてみましょう。セリエ博士は、ストレスとは、心身の
「エネルギーの消耗」 であると考えていました。
セリエ博士の理論を、バランスとエネルギーの観点から、図解モデル化してみました。
図の一つ一つの丸は「エネルギー」と考えてください。
<ストレスのない状態>
ストレスが少なければ、エネルギーは、十分にあります。また、エネルギーがまんべんなく配分されており、バランスも取れています。
|
|
2 ストレスがかかると、バランスが崩れる
|
ストレッサー(ストレスの原因)が加わると、それに対処するためにエネルギーを使います。ストレッサーに対してエネルギーを振り向けるため、エネルギーのバランスが崩れてきます。
<ストレスのかかった状態>
ストレッサーに対処するためには、エネルギーをそれに振り向けなければなりません。
たとえば、仕事が忙しいときには、仕事に対してたくさんのエネルギーを振り向けなければなりません。仲の悪い人がいるときには、その人に気をつかったりして、エネルギーをたくさん振り向けなければならなくなります。
特定の部分に多くのエネルギーをシフトしてしまいますので、バランスが崩れてきます。
|
|
3 ストレスが続くとエネルギーが減少
|
ストレスが続くと、ストレスに対応しようとして、エネルギーを消費し、
エネルギーは徐々に減ってきます。
<ストレスのかかった状態が続く>
ストレス状態が続くと、エネルギーは徐々に減ってきます。
仕事が忙しい人は、仕事でエネルギーを使って、徐々に心身が疲れていきます。人間関係でストレスを感じている人は、人間関係にエネルギーを使い、精神的に疲れていきます。
ストレス状態が続くと、さらに心身のエネルギーが消費されます。
|
|
4 エネルギーがエンプティ(空)に
|
さらにストレス状態が続くと、エネルギーが非常に少なくなってしまいます。
<エネルギーがなくなった状態>
ストレスに対処するために、エネルギーを使い切ってしまいます。
たとえば、仕事で疲れ切ってしまったり、人間関係で疲れ切ってしまったりすると、エネルギーがほとんどなくなってしまい、何もやる気が起こらない、やろうと思ってもできない、というような状態になることもあります。
エネルギー・レベルが非常に低くなっているのです。
|