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注意力のトンネル化
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日常生活でもトンネル化現象は起こります。代表例は、自動車運転中の携帯電話です。視野が携帯電話にひきつけられてトンネル化し、注意力も携帯電話に集中してトンネル化します。そのため、周囲の状況に注意が向かず、危険な状況を招くことがあります。
ハンズフリーの通話であっても注意力のトンネル化が起こることがわかっており、多くの国で運転中の携帯電話は禁止されています。
同様のことが、ストレスによっても生じます。例えば、車でどこかに出かけるときに、出発が遅れて遅刻しそうになり、焦りやストレスを感じていると、「早く行かなきゃいけない」ということしか考えられなくなります。そうすると、周囲の状況に注意が行かなくなり、横から飛び出してきた車に気がつかなかったりして、事故につながることがあります。
ストレスによる注意力のトンネル化は、自動車事故だけでなく、航空事故、産業事故など、様々な事故につながっています。