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ファイン・モーター・スキル(微細運動能力)
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強いストレスがかかると、「急性ストレス反応」が生じます。戦うか逃げるかの反応が起こるため(詳しくは、
こちら)、筋肉のほうに血液が必要とされ、手先に血液があまり行かなくなります。手先に血液が行かなくなるのは、戦ったときの出血を抑えるためとも考えられています。
手先に血液が行かなくなることによって、手先の細かい動き(ファインモーター・スキル)が低下します。
例えば、緊急事態が発生して、救急車を呼ばなければならないとき、ストレスで手先が動かなくなったり震えたりして、電話の数字をうまくタッチできないことがあります。「119」を押そうとしても、指先がうまく動かなくて、なかなか押せないはずです。緊迫した状態であればあるほど、細かい動きができなくなります。
様々な機械がタッチパネル式になってきている時代ですから、ストレスによる影響を考慮した安全対策が求められています。